いけばな小原流には、たくさんの表現技法があります。
それを段階的にきちんと身につけていただくために、誰もが習得しやすいカリキュラムをもうけています。
◎1回のおけいこが1単位です。
◎それぞれのコースで所定の単位を修得すると、そのコースの修了証(免許状)がうけられます。
小原流のおけいこは、生活空間に生かせる「花意匠(はないしょう)」というかたちから始まります。最初は「たてるかたち」「かたむけるかたち」と呼ばれる基本を学び、花の組み合わせや、バランスのとり方などを学びます。
「花意匠(はないしょう)」の展開として「ひらくかたち」「まわるかたち」「ならぶかたち」という型を学びます。花の扱いにも少し自身がついてきて、お気に入りの器や小物を生かして、花をコーディネートする楽しみを覚えるのもこの頃から。
花瓶に花を挿すという、身近でいて奥深いテクニックもこの頃から学びます。「花意匠(はないしょう)」も繰り返し練習して、表現力を大幅アップ。花の季節感や素材感をいかして、実際の生活の中でいけてみる楽しみが広がります。
小原流の特徴である「盛花(もりばな)」と「瓶花(へいか)」を本格的に学びます。花の彩りの対比や調和を器の中で生かして、よりいけばならしい表現を覚えていきます。またセンスを生かした自由なアレンジなども可能になり、表現の幅も広がります。
景色を水盤の中に表現する「写景盛花(しゃけいもりばな)」を学んで、小原流いけばなの心をつかみます。
基本と応用、そして展開と表現力にみがきをかけるのがこのコース。准教授の資格を取れば、いよいよ先生への道が待っています。